地味な女のカナダ生活

カナダであれやこれや起こる日常を書いています

差別

数日前カナダ出身のシンガー

ブライアン•アダムスが

コウモリを食う奴、動物を生鮮市場で売る奴

お前達のせいで世の中が変わった

というような怒りのメッセージを配信

そして

 

大炎上

 

した

結果、ブライアンアダムスは発言を謝罪

 

だがこの謝罪に対して多くの人が

なんで彼は謝罪しないといけないんだ?

差別ではなく事実を言っただけではないか!

 

と声を上げた

 

表面では差別はあかん!

と言っている人も実は内心

お前達のせいで

と思っている人は多いのではないだろうか

 

それは差別を受けているアジア人も同じで

あんたらのせいで私達がひどい扱いをされるようになった

と心の中では思っている人もいるだろう

 

そしてストレスが溜まりに溜まり

とうとう口に出してしまった人が多くなった気がする

 

差別発言の話題になった時

いつも思い出す人物がいる

 

よく行っていたコーヒー店で、たまに

小銭をくれ

とせびってくる男がいた

 

ほとんどの人は無視をしていたのだが

この男、せびる時は低姿勢だが断られると

威圧的な態度を取っていた

 

ある日、また現れた男はグループでいた私達の席の近くにきた

そして小銭を貰えない男は私達に向かい

こう言った

 

お前達、国へ帰れ

ここはお前達の国ではない

 

感じは悪いが相手にはしたくない

ところが、グループの中の1人が席を立ち

 

お前こそ、国に帰れ

カナダは本来Native(インディアン)の土地なんだ

お前も時代を遡れば移民なんだよ

 

男は返す言葉を失い舌打ちをしてその場から去った

 

僕は差別を受けてきた

だから黙っていられなかったんだ

 

周りにいた人達は

よく言った

と褒めた

 

だが話はここで終わらない

数日後、私は知ってしまったのだ

 

この差別発言にNoと言った彼と2人で歩いている時

前方にNativeの人が数人集まっていた

そしてなぜかその内の1人が彼にハイファイブをした

 

知り合いか?

と思った直後

 

彼はハイファイブした手を見つめこう言った

 

この汚い手を

どうすればいい?

 

えっっ!? 汚い?

 

ちょっと待ってて

 

そう言うと薬局に入り

アルコール消毒ジェルで手を消毒しながら出てきた

 

•••••••••

 

イラッときた私は

 

嫌やったらハイファイブしなかったらよかったやん

 

いや手を出してきたからね

薬局が近くで良かったよ

 

彼への好印象が私の中で一気に大炎上して

灰となり散った瞬間の出来事だった