地味な女のカナダ生活

カナダであれやこれや起こる日常を書いています

もう会う事はない夫婦

世の中はパンデミックで暗いニュースが続いているが、熊五郎の周りでは結婚したという明るい報告が続いている

パンデミックでなかなか会えなくて、それならば結婚しようと決断したカップルが多いみたいである

 

数週間前、義母からファミリーフレンドの息子が実は1年前に3度目の再婚しており数日前に女の子が産まれたという話を聞いた

このファミリーフレンドは熊五郎一家が

クゥエートからカナダに移民した頃近くに同じくカナダに渡った一家である

彼らの息子と熊五郎は同じ学校に行き、一時は同じ仕事をするくらい仲が良かった

 

母親の方も義母の集まりのメンバーなのだが

なぜかめでたいはずの自分達の子供達の結婚事には口を閉ざす親だった

とはいえども噂好きの義母の周りでは、筒抜け状態であるのだが、、

 

そんな彼らの息子Jの話

 

熊五郎とつるんでいた息子のJがカナダに渡ったのは10代半ばだった

彼にとっては全く世界が違っていた

 

周りをみれば露出が高めの服を着た女性達が

平気な顔をして目の前を歩いている

 

最高か ここは!

 

Jが毎日、言い続けた言葉である

それからはJはモテもしないのにモテていると勘違いしている自称プレイボーイとなった

 

だが

自称プレイボーイのJが20代で早々に結婚するなど誰もが思っていなかった

という間もなくJは一度目の離婚をした

理由は

一緒に住むと窮屈で我慢の限界

だった

 

そして独身に戻ったJはまた自称プレイボーイとなった

ところがすぐにまたJは同僚と電撃再婚をするのだ

誰一人として彼らが付き合っていた事は知らなかった

近くにいた熊五郎ですらビックリ仰天報告だった

 

その後しばらくして私とJ元夫婦と出会う事になる

初めてJ夫婦とレストランに行った時、話をするどころかカニをこれでもかと注文して

フォークとナイフで食い尽くすだけの奥さんに呆然とした

その日から奥さんがカニにしか見えなくなったのだが、このカニがなかなかおもしろい人だった 

 

ワタクシは気品のあるレディ

(と思っているのは本人だけ)

 

どこをどうみても貫禄のあるおばちゃんにしか見えないのだが、話し方や仕草が時々

無駄に上品になるのだ

 

ペッドボトルの水を紅茶を飲むように小指を

立ててチビチビ飲んだり(夏場、何回

はよ飲まんかと思った事か、、、)

Facebookのプロフィールの写真は

写真館でライトをつけ、そんな帽子どこで見つけてきたのか、ツバがだだっ広い帽子を被りポーズを決めてモナリザのように微笑していた

(誰得写真)

 

会話中、いきなりイギリス英語のアクセントがでたりもしていた

(多分、イギリス人が聞いたら訳わからんだろうに。。)

 

そんなカニと何回か会ううちにいつの間にか

頼んでもいないのにカニは私のアドバイザーとなった

 

〇〇(熊五郎)と早く結婚しなさいよ

でも結婚しても彼、特に義家族に合わせてはだめよ

ワタクシはね今も義家族の家に

タンクトップ一枚でいくのよ

なぜならワタクシはワタクシだからね フッフッ

 

(自信満々の顔でいうな)

 

ここで

いや、それはちゃうと思います

 

なんて言ってしまうと倍返しで反論がくるので

カニのアドバイスは毎回流しておいたのだが、、、、、

 

間もなくして2人の間に可愛い子が産まれた

そして私は熊五郎と結婚をした

 

続く。。。んかい

 

 

あれっ カニの話になっとる。。。