地味な女のカナダ生活

カナダであれやこれや起こる日常を書いています

青ひげ

コロナで自宅勤務になっている熊五郎

しばらくすると

髭を剃るのが面倒や!

と髭を伸ばし始めた

 

とは言っても亀仙人のように立派に伸ばしているわけではなく、それなりに整えてはいるものの子供達には大不評だった

特に娘からは

ダディの髭が痛いからキスは、しまちぇん宣言

をされていた

 

私はというと初めは違和感があったが

髭のおかげで顔がシュッとした感じに見えるので悪くはないと思っていた

 

ある日、熊五郎がバスルームからなかなか出てこなかった

 

熊五郎、何しとるん?大丈夫か?

 

おぅ 大丈夫大丈夫

 

しばらくして出てきた熊五郎

 

なんと髭を綺麗に剃っていた

 

あれ? 髭剃ってもたん?

 

うん、明日は〇〇ちゃん(娘)のバースデーだろ

驚かしてやろうと思ってね

〇〇ちゃんの喜ぶ顔、楽しみやわ〜

 

私は薄暗いライトの下で青光りをしているように見える熊五郎の顔に少々違和感を感じていた

 

次の日の朝、子供達より早く起きた熊五郎

〇〇ちゃーん 

ハッピーバースデー

〇〇(息子)朝ですよー

 

息子は

わーー!ダディの髭がなくなった!

めっちゃツルツル!

熊五郎の予想通りの反応

 

だが娘は、、、ジッと熊五郎を見つめ

こう言った

 

ダディは

ホンモノのダディですか?

 

私は、その一言に吹き出しそうになったが

カーテンを開けて朝日を浴びた熊五郎の顔を

見て、思いっきり吹いた

 

熊五郎、、、、、、お主、、、

めっちゃ青光りしとるぞ

 

半年ぐらい髭で隠れていたところが

おしろいを塗ったようになっていた

 

それからというもの、熊五郎が真面目な話題を振ってきても見事な青光りに目がいって

話が全く入ってこなかった

 

あのさ、、そこ太陽の光り必要やで

笑いたくないけど 笑ってまう

 

分かったよ

ちょっと外行って日焼けしてくるわ

 

と外に出た熊五郎

 

意味ねぇーじゃねーかよ

 

というテキストとともにマスクをしっかりと

被ったセルフィを送ってきた

 

青光り熊五郎は今日もゆく