地味な女のカナダ生活

カナダであれやこれや起こる日常を書いています

いちご状血管腫(薬治療終了)

予約日の朝

Sick kids hospital へ行く前に
self-online screening をするように言われたので私と娘の分を記入してスクリーンショットを撮っておいた

 

娘は3歳なので歩いていけるのだが、、、、

念には念にをとライトストローラーに乗せ

カバーをつけて行く事にした

 

予約時間よりだいぶ余裕を持って出かけた

駅は日曜日の朝のように静かで電車の乗客は数えれるぐらい少なかった

よく止まる地下鉄もスムーズに進んだ

 

Sick kids hospital の周りには大病院が並んでいるのだが病院の最寄りの駅に着き、外に出て歩いているといつもよりやたら多くの救急車が行ったり来たりしていた

 

静寂の中で行き交う救急車を横目に早足で病院の唯一開いているメインの入り口へと向かった

まず入ったらすぐにscreening stationへ行き

朝記入した質問表のconformation number を見せて、皮膚科のアポイントに来た事をつたえた

 

今付けているマスクを外し

ハンドサニタイザーで手を消毒して、このマスクをつけて下さい

 

なんと病院に来た人(6歳以上)全員に分厚い医療用のマスクがピンセットで渡されるのだ

そしてscreeningを受けたという紙をもらった

(この紙は皮膚科のクリニックで見せなくてはならなかった)

 

いつもは割と賑わっている皮膚科だが

待合室には1組しかいなかった

塗り薬になってからは血圧や体重などは計らなくてよくなったのですぐに呼ばれた

 

いつものようにまずは研修医が診察

かなり良くなりましたね

もう薬は必要ないと思います

後は2年後あたりにレーザー治療となると思います

ではドクターを呼んできます

 

そしてドクター登場

生後2ヶ月から通っているし、娘のいちご状血管腫をみて

研究のモデルになりませんか?

と言われたぐらい初診の時は娘の顔に出来たいちご状血管腫は急速に大きくなり片目と片方の鼻の穴を塞ごうとしていた

ドクターは検診が半年になっても娘の事をよく覚えてくれていた

 

Hi Cutie 

Wow 身長伸びたわね〜 

 

娘のいちご状血管腫を診察して

 

今使用しているTimololはこれ以上は効かないと思います

後は成長と共に薄くなるか、2年後ぐらいにレーザー治療を開始しましょう

次の検診は、1年後にしましょう

 

おーーー!!

祝、薬治療終了!

 

私はドクターに感謝して病院を出た

 

最初は引っ掻き傷と思った

だがなかなか消えず、それどころか範囲が広まり膨らんできた

それはジェリービーンのようで、どこに行っても娘はどうしたのか?と聞かれた

可愛い娘なのに、これがなかったら?と

娘の写真を必死に加工しようとしていた時もあった

ファミリードクターが紹介してくれた皮膚科からはなかなか連絡がこず、授乳中に苦しそうな娘をみて駆け込んだsick kids hospitalのemergency

すぐに専門医に診てもらうようにしてもらい

そして始まった飲み薬のNadadol

その日から娘の1日は薬で始まり薬で終わっていた

副作用の心配もあり日本行きも延期した

 

心配していた副作用もほとんどなく薬が効いて、膨らみがしぼんでいき赤みもどんどん減っていった

飲み薬から塗り薬に変わる頃には家族の中では娘のいちご状血管腫をビューティマークと呼ぶようになった

ビューティクリーム(塗り薬)も終了か。。

 

っつうかうるさいな 

なんやねん

 

静かな地下鉄で思い出に浸っていたのに

薬中かアル中らしき男が大声で

ロックダウンは今すぐ辞めろ

フリーダム フリーダム

 

と叫んでいた

 

まずお前の尻半分でロックダウンされているパンツあげろや

 

乗客が少ないなか、腰パン男のうっぷんのターゲットにされたくはない

私は見て見ぬふりをして娘の手を握った

 

しばらくすると今度は

最後に風呂に入ったのはいつだったかレベルの医療用マスクのフィルターを通り抜けても漂ってくる悪臭を放つホームレスか、ただ風呂を入らない人なのか空き空きの地下鉄なのに

私達の近くに座ってきた

 

娘は興味深々だったので、このままでは

娘がこの人についてコメントするに違いない

と席を移動

 

そしてやっと着いた駅のエレベーターに乗った所、今度は窓ガラスに

ヤマンバのようなバァさんが向かってくるのが

見えた

 

バァさん、人数制限あっても絶対に乗ってくる

 

私は振り向きもせず、エレベーターのボタンを

連打した

スリリングな瞬間だった

 

ふと、どなたかがロックダウンのニューヨークの街ではホームレスや薬中がウロウロしてほんまヤバいんやて

と言っていたのを思い出し、真っ直ぐ目的地だけを見て競歩ばりに早歩きで帰宅した