地味な女のカナダ生活

カナダであれやこれや起こる日常を書いています

迷子

先日イフタールの食事を義母が作ってくれ

義父がわざわざ届けてくれた

 

それを熊五郎がコンドの入り口まで取りに行ったのだが、なかなか帰ってこなかった

話し込んでいるのかと思っていたが、

とんでもない事が起きていた

 

熊五郎が待っていたエレベーターのドアが開くと、そこには娘より少し小さめ、多分2歳半ぐらいの女の子が1人でエレベーターの中にいた

熊五郎が入ると同時にその女の子は出たのだが

こんな小さな子がなんで1人でエレベーターに???

熊五郎は気になりエレベーターのドアをすぐには閉めなかった

すると女の子は周りをキョロキョロし

結局、熊五郎の乗るエレベーターに戻ってきた

 

その時、熊五郎は気づいた

 

女の子は靴を履いていなかった

 

これは大変だ

 

熊五郎は女の子に

何階に行きたいの?

と聞くと

 

8階!

 

といいつつも押したボタンは

2階。。。

だが女の子は2階で開いたエレベーターから

降りようともしなかった

 

熊五郎は、女の子に

下のセキュリティに助けてもらおう

と言い、セキュリティの所に女の子を連れて行った

 

この女の子が一人でエレベーターで迷っていたんです

 

するとセキュリティは

Oh my goddess 

となり、女の子と話をしだした

 

もう大丈夫だろう

熊五郎は義父が待つ外に出て、義父からイフタールの食事をもらってコンドのエレベーターに戻るとセキュリティとあの女の子がまだ話し込んでいた

 

防犯カメラでチェックしてみてはどうですか?

 

しますが、まずこの子と確認しようと思います

 

そして3人はエレベーターへ

 

何階に行くの?

 

8階

 

だが女の子が押したボタンはまた2階だった

 

さっきとまた同じ状況だった

 

2階になりエレベーターが開くと

女の子はこんどはこっちと指差した

ここで熊五郎は帰ろうとしたが気になったらしくセキュリティと一緒に女の子の後をついていった

 

トントントン

 

とノックをするとすぐに20代の女性がドアを開けた

 

Hello????? 
あらっ マリアン

どうしたの?

 

20代の女性の後ろから夫婦が出てきた

 

この子、エレベーターの中で靴も履かず1人でいたのです

 

Oh No

さぁ入って入って

 

でもここでマリアンと呼ばれている女の子は

入ろうとせず、ドアから離れようとした

 

明らかにおかしいとセキュリティが

 

あなた達はこの子のファミリーですか?

 

いえ 違います

でもファミリーフレンドです

親に電話しますので、どうもありがとうございました

 

と気の進まないマリアンにおいでをする夫婦

 

ここで熊五郎が一言

今ここで親に連絡してみてはどうでしょうか?

 

本当にファミリーフレンドなのか?

こういう時は細心の注意が必要である

 

夫婦もすぐに理解して、母親に電話

 

しばらくして母親が来た

普通こういう場合パニック状態になっていると思いしや、結構落ち着いていた

でも女の子が母親に向かって走っていったので

確かに母親だった

 

セキュリティが

この方が女の子を見つけてセキュリティに来てくれました

 

するとこの母親、

 

いつ?

 

ついさっきです

 

どこで?

 

エレベーターの中でです

 

と偉そうな口調で熊五郎に尋ねてきたらしい

 

車の中に忘れ物をしたから駐車場に行ってました

ユニットには鍵をかけて出ました

 

とセキュリティに説明

 

結局、この母親から熊五郎には

礼の一言もなかった

 

最悪やん!?

 

うん なんかモヤモヤするよ

 

いらじ満載やけど女の子が無事に母親の元に帰れたからいいとしよう

 

もう一つあんねん。。

僕とセキュリティの前で母親が友達にアラビア語でこう言っていたんだ

 

この子、

これが初めてではないのよね

 

恐ろしい母親である

 

数年前、祖母の家に泊まっていた幼児が

夜中にアパートを1人で出て、翌朝凍死状態で見つかったあの悲しい事件を思い出した。。。